2013年11月23日土曜日

森の案内人、庭師の三浦豊さんの解説で『糺の杜』勉強会

勤労感謝の今日は素晴らしいお天気 
森の案内人、庭師の三浦豊さんに、私達13人、下鴨神社の糺の杜を案内していただきました
京都は昔から数年に一度は鴨川の氾濫で町中洪水にみまわれていた土地だそうで、柳ほどの水好きではなく,程々に水の好きなニレ科の木椋(むく)、榎(えのき)、欅(けやき)が多く生えていたそうですが、今では糺の杜と、上賀茂神社くらいにしかその原生林が残っていないそうです
下鴨神社は平安京の守り神といわれてるのですが、古くは紀元前から祭司が行われていたそうで、東側のエリアには小川に四方を囲まれて井戸と石を小山のように積み上げただけの遺構が保存されています 

夜中の2時頃に神社の各所で、土器に油で灯をともし,お祈りをしていたようです 日本古来の信仰が感じられる大変貴重な所ですね 

もし行かれたなら是非お見逃し無く あまり有名でないから人が少なくていいですよ


杜はずっと無傷なのではなく、過去7回くらいは焼けてはその度に再生を繰り返しているそうです 

昔、池だった畔の椋(むく)の巨木、400年は経っているそうです こんな巨木があっちこっちに 

政府の命令で、楠(くすのき)が植えられたのですが、京都古来のニレ科の木ともみじなどは、楠が樟脳の原料になるほど殺菌力が強力なので、発芽できないそうです

将来的には生態系もまた変化していくのかな 

今日昼までの間にたくさんの事を学びました 素晴らしい秋晴れで、いい風も吹いて気持ち良かった

流鏑馬をする馬場では観光馬車がお客さんを載せてぐるぐる回っているのにはビックリ,さすが『世界遺産認定』のなせるワザ  総てが立派になって人も沢山来ています

15年くらい前、砂場に畳2枚大の和紙を広げて石で重しをして倒木を描いていた時はほとんど人がいなかったのに

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